佐毘賣山神社の建立

佐毘賣山神社は、15世紀に周防国の大内氏が建立したと伝わります。大内氏は鉱山開発や海運に長けた戦国大名で、開発初期の石見銀山を支配した一族です。
佐毘賣山神社のルーツは益田市にあります。市街から東へ5〜6kmの所にある比礼振山に同名の神社があり、そこから大森の地へ分霊されました。
佐毘賣山神社の祭神は金山彦命です。金山彦命は鉱山を司る神で、多くの鉱山に祀られています。

防府天満宮

大内氏の本拠周防の防府天満宮

石見銀山の黎明期

石見銀山の本格的な開発は1526年の神屋寿禎による”発見”から始まったとされますが、神社の建立はそれ以前にさかのぼります。
寿禎の発見伝承が記された「石見銀山旧記」には、14世紀初頭に大内氏が銀を採ったという記述があり、その大内氏が建立したとされる、佐毘賣山神社は歴史の霧に包まれた石見銀山黎明期を解き明かす鍵のひとつといえるでしょう。

益田と石見銀山

佐毘賣山神社のルーツがある益田市には、石見国で最古級の鉱山で、銅を主に産した都茂鉱山があります。
都茂鉱山が開発された9世紀、比礼振山の佐毘賣山神社に美濃国の南宮大社から金山彦命が分霊されたと伝わります。
石見国の鉱山先進地の益田から、大森に佐毘賣山神社が分霊されたことは、石見銀山発見の経緯や鉱山技術の伝播に関わり深いとみられています。

比礼振山の佐比売山神社

益田市・比礼振山の佐比売山神社 三瓶山も佐比売山

石見銀山がある大田市には「さひめやま」がもうひとつあります。
石見銀山の東、石見と出雲の国境にそびえる三瓶山です。
三瓶町には「佐毘賣山神社」がありますが、こちらは鉱山を祀るものではありません。
三瓶地区に伝わる物語では、朝鮮から益田に渡った「さひめ」が三瓶へ移り住んだとされますが、この物語の背景など詳しくは判っていません。

三瓶の佐比売山神社

大田市三瓶町の佐比売山神社


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